はじめに

うつ病歴10年。昨年末、約1年半の休職期間を経て、職場に復帰しました。このブログでは、休職期間中の生活、特に復職までの半年間の闘病生活について書きたいと思います。

うつ病との出会い

 2006年冬、それは突然やってきました。当時は、頭を締め付けられるような頭痛で会社に行けなくまりました。この頭痛が実はうつ病の始まりでした。頭痛もあったのですが、酷い抑うつ感が襲い、布団から起き上がれない。これは、休職期間中に自分年表(就職してから現在までのイベントと抑うつ感を年表として表したもの)を作ったことで分かったのですが、この抑うつ感が自分では気付けなかった、気付いていても認めたくなかったことです。自分はうつ病になるはずがない。そんな思い込みが病気を長引かせ、10年間うつ病で苦しみました。

自分年表

 自分年表を簡単に振り返ってみます。

2006年10月

うつ病発症(当時はうつ病とは思っていない)。頭を締め付けられるような頭痛。朝、布団から起きられない(これが抑うつ感。当時はこの症状に気付いていなかった)。無断欠勤。2007年5月までの記憶がない。2007年6月から症状が落ち着く。

2007年12月

うつ病再発(この時もうつ病とは思っていない)。症状は、頭痛、朝起きられない。2007年1月から症状が落ち着く。

2008年8月

うつ病再発(まだうつ病と思っていない)。症状はこれまでと同じ。2008年9月には症状が落ち着く。

2009年9月

うつ病再発(ここでもまだ認識していない)。症状は同じ。また1カ月で症状が落ち着く。

2011年4月

うつ病再発(まだ認識していない)。症状は同じ、頭痛と抑うつ感。これも1カ月で落ち着く。

2011年12月

うつ病再発(まだ認識していない)。症状は同じだが、2012年2月まで症状が続く。会社の産業医から心療内科を紹介され、頭痛なのに抗うつ薬を処方される。(頭痛で抗うつ薬が処方されるわけがなく、この時既にうつ病の診断がされていた)。

2012年5月

うつ病再発(まだ認識していない)。症状は同じ。医者から筋緊張型頭痛の診断書で2カ月の休職。(今考えると頭痛で休職はありえない)。復職後、症状が落ち着く。その後、2012年冬頃には、心療内科の通院もやめる。

2013年5月

うつ病再発(まだ認識していない)。症状は同じだが、抑うつ感が10月まで続く。

2014年5月

うつ病再発(まだ認識していない)。症状は同じだが、この時も抑うつ感が10月まで続く。2014年10月から今通っている心療内科を受診する。診断結果はうつ病ではなく、身体表現性障害。

2015年5月

うつ病再発(まだ認識していない。身体表現性障害だと思っている)。症状は同じ。主治医の判断で休職。その後、2016年3月まで一人暮らしで治療に専念。しかし、症状が改善されないため、2016年3月、産業医の判断で、実家に帰って治療に専念。地元の大学病院に転院。ここでやっとうつ病と診断され、うつ病認識。

2016年10月から現在

一人暮らしに戻る。大学病院から以前通っていた心療内科に転院。約1カ月間の通勤練習の後、2016年12月から職場に復帰。現在も薬物療法中。

休職は2回。1回目は2カ月、2回目(今回)は約1年半。うつ病の再発回数は、9回。うつ病と認識したのが、2016年4月です。

このブログでは、1年半の休職期間中の最後の半年間(実家に帰って大学病院に転院してから)をターゲットにします。

生活リズム表

休職期間中、生活リズム表と呼んでいる一日の生活記録を毎日付けていました。(生活リズム表のフォーマットはこちら)。記録している内容は以下です。

  • 1日24時間を30分単位で何をしたか(睡眠、食事、運動など)
  • その日の睡眠の深さ(1点から5点で浅いか深いか)
  • その日の気分の良さ(1点から5点で悪いか良いか)
  • その日の体調の良さ(1点から5点で重いか軽いか)
  • その日の便通の有無(大便をしたら〇を付ける)

 この中で、睡眠の深さ、気分の良さ、体調の良さを週の平均でグラフ化してみました。

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昨年の2月から3月が睡眠、気分、体調ともに最低点をたたき出していますが、3月28日の週(実家に帰った週です)に急激に改善しています。その後、睡眠は徐々に改善し、9月からは睡眠、気分、体調が更に改善し、10月には5点満点になっています。今も生活リズム表を付けていますが、5点満点を続けられています。また、便通の有無についてですが、もともと便秘と下痢を繰り返す体質だったのが、今では便秘も下痢もしなくなりました。

何をしてきたか?(次回予告)

半年間に何をしてきたか?簡単に書くと以下です。

  • 規則正しい生活
  • 食生活の見直し
  • 認知行動療法
  • 継続的な運動
  • マインドフルネス瞑想
  • 生活リズム実行計画
  • 様々な生活改善

これらを先ほどの生活リズム表にマッピングしてみると以下になります。

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次回はこれらを順を追って説明したいと思います。